NHK「ちきゅうラジオ」に出演した

2018年6月16日(土)放送分のNHK「ちきゅうラジオ」に出演した。

 これまでも、ブログの御縁で、雑誌に原稿を書いたり、学校で講演する機会をいただいたりしたことはあったが、ラジオというのは今回が初めてである。

   ウィーンからの電話出演による生放送ということで、若干のリスクを感じたが(例:緊張のあまり発作的に放送禁止用語を叫んでしまうリスク)、「迷ったときはとりあえず面白そうなオプションを選ぶべし」という個人的信条に従い、オファーを受けることにした。

 当日は、息子に背後で騒がれないように、奥さんと一緒に公園に行ってもらうことにした。なにしろ生放送である。「うんこが漏れた!」と全国放送されるのはまずい。

 私が出たのは、「世界のイチメン」という、海外在住者が現地記事を紹介するコーナーだ。最近オーストリアが耳目を集めたニュースといえば、プーチン大統領が4期目就任後初の外遊先にウィーンを選んだことだが、この番組では、もっと軽くて柔らかい記事が好まれている。

 そこで私は、いろいろと考えて、「ドナウ川で水草が増えて大変だ」という記事を選んだ。内容を3行で要約すると、以下のとおりだ。


 ・オーストリアは内陸国なので、地元民にとってドナウ川は大切な水遊びスポット。
 ・ところが、今年は水草が大発生して「川」水浴やボート遊びにも支障が出ている。
 ・ウィーン市は17台の草刈りボートを調達し、1日90トンもの駆除作業に奮闘中。

(参照:6月15日付けHeute紙 "Großangriff der "Mähboot-Armada" auf Alter Donau"など)


 まあ、なんというか、実に素朴なニュースである。

 とはいえ、「水草が大発生」というだけでは、さすがにパンチに欠ける。そこで、地元民のドナウ川の親しみぶりを紹介したり(冬場は水面が凍って天然のアイススケート場になったりする)、水草の種類をウィーン市役所に問い合わせたらÄhriges Tausendblatt(日本語ではホザキノフサモ)との回答があり、これを調べてみると日本の在来種の藻だと判明したことなど(ドナウ川の「それ」が日本原産とは断言できないけれど)を述べて、コンテンツとして興味深いものになるよう腐心した。


作業中の草刈りボート(Source: ORF Wien  http://wien.orf.at/news/stories/2907680/より引用)
作業中の草刈りボート(画像引用:ORF Wien


 私が出演したのは、日本時間で6月16日(土)午後6時台の放送だ。番組のサイトによれば、6月23日(土)午後1時までは「聞き逃し配信」で聴取できるという。

 皆さま、ぜひ、聞かないでください。
 

コメント

V.S さんのコメント…
オーストラリア🇦🇺特集でのオーストリア🇦🇹だったんですねw
おもろかったです〜! カンガルーはオーストリアにはいない…ていうTシャツがあるんですね〜⭐️
Satoru さんの投稿…
オーストラリア特集とぶつかったのは本当に偶然であるようです。
Tシャツネタは、本番5分前に思いついて言及しました。たのしんでいただけたようで何よりです。