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著者解題【2018年】

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今回はちょっと趣向を変えて、2018年に書いた記事(全41本)を解題してみたい。  いつもの舞台には上がらずに、楽屋裏かどこかで温かい煎茶でも入れながら、常連の読者にぽつぽつと語りかけるようなイメージだ。  「インターネット上にまとまった文章を発表してみたい」あるいは「すでに発表している」という方には、ひとつの事例として参考になるかもしれない。参考にならないかもしれない。そのどちらかであることは間違いない。  前口上はともかく、やってみよう。なにしろ41本である。 1.  はじめに https://wienandme.blogspot.com/2018/01/blog-post.html  記念すべき1本目。  はじめにブログの性格と終了条件を宣言するのは前作 「バークレーと私」 と同じ。年明けのタイミングで開始しているのも同様だ。こうすることで、読者との間にわずかながら緊張感が生まれる・・・かどうかはわからないが、それが私の好みなのだ。  ウィーンに来たばかりの頃には、ブログをやるつもりはまったくなかった。少なからぬ時間と労力を持っていかれると知っていたからだ。そうした傾向の行きつく先には、偉大なる家庭不和がもたらされる(かもしれない)。  でも異国の地で半年ばかり暮らしていると、掃除を怠った部屋の隅っこにホコリが積もってくるように、書きたいことがじわじわと溜まってくる。そういうものを発信する場所として、それもフローではなくストックの形で貯められる場所として、私にはブログが念頭にあった。 「ウィーン滞在記」と「子連れ旅行記」の、いわばハイブリッドのような内容になる予定です。   このように明言することで、想定される読者層はかなり絞られてしまうかもしれない。でもPV(ページビュー:閲覧回数)だけを追うのではなく、 「10年後にも読むに堪えうる文章を書くこと 」を目指すように心がけた。これは、2012年の記事 「人生は手持ちのカードで戦っていくしかない」 がいまでも熱心に読まれているという、(小さな)成功体験に拠っている。  とはいえ、子連れで外国に滞在するさまをつづった文章は、すでに世の中にあふれている。私はどのようにして独創性を打ち出せばよいか。 「手持ちのカード」 内の一節を用いるなら、 「世界中で私にし

ウィーン、2018-2019

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