デイリーポータルZで紹介された

デイリーポータルZ(DPZ)は、インターネット上でまとまった文章を発表する人にとって、いわば北極星のような存在である。

 「役には立たないけれども、面白い」という初期インターネット文化のイデア(理想)を、15年以上にわたって体現しつづけているウェブサイト。それがDPZである。

 15年前、私は大学生で、中堅どころのテキストサイトを運営していた。ブログという言葉はまだなくて、みんなが夜なべしてHTMLタグをしこしこと打っていた幸福な時代だ。スタイルシートで行間の距離をあけただけで洗練されたデザインとみなされた幸福な時代だ。

 DPZ(初期名称はデイリーポータル)は、その頃から人気のサイトだった。自虐と下ネタにしのぎを削る個人サイトの群れとは一線を画した、けれどもどこかにオルタナティブなにおいを残した、比類なきインターネットの梁山泊であった。

 さらに好き放題に褒めちぎってしまえば、DPZこそ、今和次郎林丈二赤瀬川原平などの偉大なる先人たちが切り拓いてきた「考現学」の正統な後継者である、と私は(勝手に)思っている。

 そんなDPZに、「自由ポータルZ」という一般向けの投稿コーナーがある。

 先週末、ふと思いたって、これに応募してみた。

 私のブログはDPZと「芸風」がかなり異なるので、採用されることはまずないだろう・・・と軽く構えていたのだが、なんと、いきなり入選してしまった



記事タイトルと小見出しの訴求力が弱い、という趣旨の選評をいただいた


 このブログを続けるモチベーションは、やはり読者の存在が第一である。他方で、「私自身の日本語能力の維持」という要素も捨てがたくある。なにしろ私の所属する部署には日本人がひとりもいないのだ。

 その意味で、第一線で活躍するプロのライターから批評をいただくのは、実にありがたいことである。

 ちなみに、DPZにもウィーンを扱った記事がある。



 これは、「役に立って、かつ面白い」という、DPZとしてはやや例外に属する記事だ。
 お金はない。けれどもウィーン独自の文化をたのしみたい、という向きはご一読あれ。


後日譚

(2018年9月4日追記)
今度は、デュッセルドルフ旅行の記事も取り上げていただいた。

 「入選」ではなく、「あと一息」の位置づけだ。




 ちなみに同じ回で「入選」となった【中野を荒らす「違法テプラ」のなぞ】は、目が覚めるほどおもしろい記事である。

 こういうものが読めるから、まだインターネットには希望がある、とすら思った。
 未読の方は、ぜひご覧になってみてください。

コメント

匿名 さんのコメント…
はじめまして。デイリーで紹介されて知りました。
ウィーンでの生活と少し影のある爽やかな文体がマッチしてとっても素敵なブログですね。
どうぞこれからも頑張ってください。応援します!
Satoru さんの投稿…
はじめまして。

「少し影のある爽やかな文体」なんて、私にとっては至上のコメントです。励みになります。

DPZとはスタイルも違いますし、更新頻度もさほど高くありませんが、たまに思い出して読んでやっていただければ幸いです。それでは、また!