ブードゥー・ジャズの人から連絡があった

デイリーポータルZ編集部からインタビューを受けた。



 先月に運よく好評を博したアジャリア自治共和国の記事に絡めた取材である・・・はずが、なぜかブードゥー・ジャズの話題で盛り上がった。それもまた良し、なのだが。




 「Ouidah Jazz Vodoun 2020」は、実際にすばらしいイベントであった。

 まず、会場がどこにあるのか判然としない(パンフレットに示された住所がGoogle Mapに出てこない)というのが良かった。

 メールで問い合わせても、即座にエラーメッセージが返ってくる。
 電話番号からWhatsAppでつながろうとしても、なしのつぶてだ。

 ゆえに、音楽祭の会場にたどり着くためには地元民への聞き込みが必須となるのだが、




それと示唆された場所に足を運んでも、




いまいち確信を持てない。そんなところが、とても良かった。




  ジャズの精神を、私は感じた。




 でも夜になって来てみると、会場は完全に「できあがって」いた。


マイクを持った少年が、コンサート中ずっと集音していた


 世界各国のブードゥー・アーティストを招聘した国際的音楽祭と思いきや、お客さんはほとんどが地元の人たち。めずらしい外国人であるところの私には、なぜか来賓席みたいな最前列にシートが用意された(無料だった)。


子どもたちにコール&レスポンスを呼びかける司会者。NHKの幼児番組のようだった


 このコンサートを満喫してから約1週間後にーーつまり昨日の晩にーー私の携帯電話のWhatsAppが、唐突に着信音を鳴らした。

 送信者は、「Ouidah Jazz Vodoun 2020」の電話番号だった。

 会場について質問したときは無反応だったのに、ここにきて、突然の連絡。

 これは、どういうことか。

 訝しみつつ画面を見やると、高音質の楽曲がいきなり送信されていて、





 「ブードゥー・ジャズを日本に紹介したい」「文化交流をしたい」「日本でコンサートを開催したい」といった趣旨のメッセージが、フランス語で矢継ぎ早に流れてきた。

 怪しいといえば、この上なく怪しい。しかし、私の直感と好奇心は、「この奇妙な縁を粗末にしないでおくと、なにか面白いことが起きるかもしれない」という無根拠な知らせを告げていた。


Google翻訳を駆使して返信した


 「ビザ発給などのお手伝いはできない」「でも私のブログで貴作品や連絡先などを紹介することは可能」といった固めの筋で返信したところ、「メルシィ。ぜひ」というリーズナブルな回答が得られた。








 そういうわけで、ここに無償の宣伝をさせてください。

 ブードゥー・ジャズのことなら、Nom Togbe Adjosさんにご連絡あれ。
Adjos67@gmail.com

 Adjosさんは、「ブードゥーのルーツにまつわる取材にも対応できます」とのことだ。

コメント

A さんの投稿…
無事にウィーンへ戻られたようで何よりです
Satoru さんの投稿…
ありがとうございます。無事に生きて戻ってまいりました…!